現地取材・西坑口付近
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国道253号を西進し、薬師トンネルを抜けて伊沢橋を渡る直前で南に分岐する道路を入る。
坑口までは大した距離ではない。
スノーシェルターを兼ねた三角屋根の緩衝工が目に入る。高速運転する北越急行ならではの表情だ。
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同じ場所からアップで撮影。
左側の柱に銘板が付く。
非常電話もあるようだが、坑口へ直接行けるような道はない。
反対側の犬伏トンネル寄りに階段状の連絡通路が存在する。
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犬伏沢とともに道路はほくほく線をくぐる。
高架橋の支承部には、桁ずれ防止の金具が付けられていた。地震対策の一環だろうか。
雨水を流すパイプのジョイントにも一工夫凝らしてありそうだ。
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トンネルの南側には、湧水とおぼしき水が配管からとめどなく流れ出ていた。真夏だというのに結構な水量である。
そのごく一部は、手前の赤いドラム缶までパイプを伝って流れてきており、驚くほど冷たく、そして透き通っていた。特別においもしないし、飲めそうだったがやめておいた。日焼けした顔や手腕を冷やすには十分である。
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トンネル直下の橋台に銘板が付いていたので拡大して撮ってみた。竣工は昭和52年12月20日とあるから、工事誌に記載の薬師峠トンネル西工区の竣工と同時ということになる。
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一方、このシェルター部分は橋梁とは別の足組で支えられているようだ。施工にあたって橋桁の干渉する部分が切り取られている。
この追加工は1991(平成3)年3月31日竣工。元の路盤から実に14年の開きがある。
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東坑口付近
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東口は信濃川の河川敷に下りれば簡単に行けるだろうなどとタカをくくっていたが、想像より遙かに大規模な100m以上の落差をもつ河岸段丘のこと、かなり遠回りしないと下りられる道がないのだった。
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路盤の高さは、信濃川の堤防をギリギリで越せる程度のようだ。
メンテフリーの耐候性鋼板を使用した茶色のトラス橋が印象的だが、さすがに10年経ったからか補修が必要になってきたようだ。
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この白い建物は、どうやらポンプ室か何かのようだ。中でブーンとうなる音が聞こえる。
湧水は東工区の方が多かったので、この場所の灌漑用水などに利用しているのかも知れない。
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建物裏の溜め池。
湧水は奥の白い調整弁を経て手前に流れ込んでいるようだ。
坑口のこちら側には後付けのシェルターはないようだが、延伸工の一部だけがラーメン橋にまたがっているのはかなり特異な構造だ。
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