この図は、完成時(昭和57年3月)の中山トンネル縦断面図(参考:p.668図4-1-2)である。
まず何といっても目を引くのは、超大深度の立坑3本である。四方木(しほうぎ)立坑は何と372mにも達し、中山立坑は313m、高山立坑も295mある。東京タワーの先端から地面を眺めるようなもので、全く想像できない世界である。
(スカイツリーの展望台からであれば、その深さを疑似体験できるだろうか…)
もう一つ気づいて頂きたいことがある。
キロ程の上に書いたのはトンネルの工区割なのだが、5つの割り方が妙にいびつである。実際、小野上南4720m、四方木1070m、高山2827m、中山4600m、名胡桃(なぐるみ)1640m(p.670表4-1-1)となっていて一定しない。
そして、さらにもう一つ。小野上南工区の「南」の意味するもの、それは…
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