About "Techno Treasure"
−テクノ・トレジャーとは−
・名前の由来
1993年に計5回放送されたNHKスペシャル「テクノパワー」に範をとったものです。
当時の最先端の土木技術を紹介する番組で、明石海峡大橋や関西空港、鍋立山トンネルなどに駆使された技術、克服された課題などをとりあげてい
て、子供ながらに非常に感銘を受けたものです。
・意味
ここでは、次のように定義したいと思います。
「現在日常的に利用される鉄道網を整備する上で、技術的に必要不可欠であった非日常的一時構造物およびその場所」
簡単に言うと、現在私たちが利用している駅や路線を「現モノ」、過去に一般に利用されたことがある構造物を「廃モノ」とするならば、テクノ・トレジャ
ーは「瞬モノ」です。
大抵の場合は新線建設や改築時に使用されるため、私たちが完成を知る頃には既に役目を終えています。現用されることのないそれらは滅多に人
目に触れることなく、あるものは姿を変え、あるものは長い年月を経て自然に還ってゆくのです。
・なぜ「瞬モノ」なのか
テクノ・トレジャーが存在しなければ、その路線は完成しません。ひいては、路線の開通によってもたらされる多くの恩恵も無かったかも知れません。
テクノ・トレジャーには、工事に携わった多くの人や、その時代が持っていた技術、そしてその建設に賛成・反対を二分した地元の人の思いが凝縮され
ているのです。すなわち、先人の努力と英知の結晶なのです。
これを顧みることは、ひとえに「もの作りとは何か」を考える機会になるのでは、と考えています。
・本サイトでとりあげる題材
本サイトでは、テクノ・トレジャーのうち、特に下記のものについて調査していきます。
「新幹線のトンネル建設における一時構造物(のあった場所)」
新幹線のトンネルというと基本的に車窓の邪魔であり、つまらない物の筆頭に挙がる存在で、大清水トンネルなど有名になったものを除けば世間から
注目されることはほとんどありません。しかし実際には、何の変哲もない見た目とは裏腹に特異な歴史や工事過程を経たものが数多く存在するのです。
これらにスポットを当てて多くの人に知ってほしい、というのが私の願いです。
とはいえ、モノがモノだけに「ディープ」&「コア」な世界、どうかマイペースにお楽しみいただければと思います。
・情報求む
調べ尽くし、見尽くした限りのことを皆様にお届けする努力はしておりますが、そこには限界があります。
一番大切なのは「経験者の言葉」です。実際に工事に携わった方、現地付近の住民の方など、さまざまな苦労や経験、思い出話を死蔵しておられま
したら、ぜひ一言お寄せ下さい。
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