なで斬りにされた十文字
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十文字トンネルの東京方坑口
を…と思ったのだが、地形のせ
いで奥まった場所にあり近づけ
なかった。
反対側もこんな調子である。
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何かしらの違和感を覚えて撮影した、上の写真の東京方。
高架の高さが異常に低い。
恐らくこの程度の高さなら、東海道新幹線では築堤にしていたはずである。山陽・東北・上越の時代になるとスラブ軌道化されたこともあり、強度面や排水で有利な高架路盤が重宝されるようになる。その後長野新幹線からは、経済性などの面からまた土路盤の割合が増えていく。
時代によって「新幹線のある風景」の様相は異なる。
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さて、これが「十文字」の由来たる交差点である。実際は多少角度を付けて交差しているため、十文字というよりはX文字である。
別にこれだけならごく普通の交差点なのだが…
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少し南側に戻ると、道ばたにひょっこり現れる用地境界標。
その西側に延々続く柵。
これは。
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このように、微妙な高さの盛土を柵がぐるっと囲っている。
これまでに見たような開削区間の後処理によく似ている。
道の西側がこの状態だから、当然東側もあるわけで…。
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交差点に向かって延びる2本の道路を斜めにズバッと斬っていく、細長い用地。
十文字トンネルの保護盛土であることはもはや明らかだ。
奥が盛岡方である。
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交差点を過ぎて、上の写真の反対側から東京方を望む。
それにしても、見つけてくださいと言わんばかりの分かりやすい構造物であった。
ただここを車で通る人でこれが何なのかを知っている人はいかばかりか。
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2本目の道路の先にもまだ少し柵で囲われた領域があった。
短いが非常にユニークなトンネルであった。
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