南坑口付近
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黒川に沿って道路が走ってお
り、ここから白坂・那須の両トン
ネルを望むことができる。
ご覧のように白坂トンネルには
緩衝工が無く、いたって普通の
面構えである。
先述のように、このあたりの川
はしっかりした堤防と広い流路
に改修されている。旧河床は新
幹線高架の下をくぐっている(ト
ンネルの手前で径間の違う高架
橋脚の部分)。
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黒川は地域を悩ませる暴れ川のようだ。
道路との交差部分で見つけた、新幹線の橋脚に記された最高水位の印。ちょうど胸の辺りまでの高さなので相当なものだ。
ここまでの水位では新幹線は運行できるのだろうか?
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????の地点
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場所は飛んで、空中写真の最後に紹介した地点である。
現在は全体がコンクリートになっているものの、この一段細い部分は紛れもなく空中写真に写るU字溝の区間である。
淀んでいるわけではないが、あまり綺麗な川とは言えない。
この前後は普通に住宅地や畑となっていて、空中写真のような更地を想像するのは困難である。
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トンネルがU字溝の下を経て、道路と交差するあたりの地上である。
全く何の変哲もない。
これまで開削区間などで見てきた用地境界標の一つでもあれば面白かったのだが、一つも見あたらなかった。
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ただ、この道路を挟んだところに奇妙な建物がぽつん。
これ、何ぞ?
但し書きは一切無く、扉の類はこの1カ所だけで、あとは完全なのっぺらぼうである。
地元の防災倉庫という気がしないでもないのだが、だったら何か表示があっても良さそうなものだ。
普通のような気がしないのは、天井に付いたベンチレーターがいかにも工業向け臭いというのが理由だ。
配電盤を見たが電気は来ていないらしい。
全然関係のない建物であれば悪しからず。何せ手がかりゼロなのだ。 |
開削が行われたとおぼしき地点は、背丈の高い猛烈な雑草に覆われて写真を撮るどころの話ではなく、北坑口には行かずじまいだったため写真を撮っていない。
結局これといった謎解きができないまま、今回の取材は終わった。
本当にどうでもいいトンネルだったのだろうか…。
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今後連続で紹介する短編レポートは、この白坂トンネルのように開削したり、珍しい外観を持つトンネルの取材記録です。
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